車に防災グッズは何を置く?最低限必要な物と夏の車内保管の注意点
家には防災用品を用意していても、「車にも何か置いておいたほうがいいのかな?」と気になることがあります。
わが家では、水や非常食などは1階の押し入れにまとめています。防災リュックも以前は玄関の靴箱の上に置いていましたが、ほこりが気になって今は場所を変えました。
家の備えを見直していて、ふと気になったのが、外出中に災害が起きたとき、車には何があればいいのかということでした。
先に答えると、車には家と同じ量の備蓄を積む必要はありません。
車に常備しやすいのは、携帯トイレ、ティッシュ、ビニール袋、軍手、タオル、保温シート、雨具などです。
一方で、水や非常食は保存条件を確認しながら定期的に入れ替えます。
そして、モバイルバッテリーは高温になる車内に置きっぱなしにしないほうが安心です。
つまり、車には「外出先で自宅へすぐ戻れなくなったときに困る物」を少量まとめておく、と考えると分かりやすいです。
車に最低限置いておきたい防災グッズ
車用の防災用品は、大きな防災リュックをもう一つ作るというより、外出先で数時間動けなくなったときに使える物を選ぶのが現実的です。
たとえば、次のような物があります。
携帯トイレ
ティッシュ、ウェットティッシュ
大きめのビニール袋
軍手
タオル
アルミ製の保温シート
雨具
懐中電灯
マスク
この中でも、車に置いておきたいと感じたのが携帯トイレです。
家に備蓄があっても、外出中に地震や大雨が起きて道路が通行止めになったり、渋滞で長時間動けなくなったりすれば、自宅まで取りに戻ることはできません。
内閣府の防災に関する調査でも、家庭で準備する備蓄品として飲料水や食料品のほか、携帯トイレ・簡易トイレが挙げられています。
車用は、家族全員の数日分を積むのではなく、まず「外出先で帰れなくなったときの予備」と考えると準備しやすくなります。
車に水や非常食は置きっぱなしにしてもいい?
防災用品というと、水と非常食を最初に思い浮かべます。
ただ、車内は家の押し入れとは環境がまったく違います。
特に夏は車内温度が高くなるため、水や食品を長期間置く場合は、商品の表示にある保存方法や保存温度を確認しておく必要があります。
長期保存できる水や非常食でも、「防災用だから何年も車に入れっぱなしで大丈夫」とは限りません。
賞味期限だけではなく、ペットボトルや包装に変形や傷みがないかも定期的に見ておきたいところです。
わが家の場合も、家にある非常食をそのまま車へ移すのではなく、家の備蓄と車用の備えは別に考えることにしました。
モバイルバッテリーは夏の車内に置きっぱなしにしない
災害時はスマートフォンの充電が気になるので、車にもモバイルバッテリーを一つ置きたくなります。
でも、これは車内への常備には注意が必要です。
製品評価技術基盤機構(NITE)は、リチウムイオン電池を使った製品を、真夏の車内など高温になる場所に放置しないよう注意を呼びかけています。
そのため、モバイルバッテリーは「車にずっと置く物」ではなく、外出するときに持っていく物として分けたほうが安心です。
スマートフォンの充電対策を考える場合も、車内に何年も置きっぱなしにするのではなく、製品の取扱説明書や保管条件を確認して使うようにします。
車の防災グッズはどこに置く?
せっかく準備しても、必要なときにすぐ取り出せなければ意味がありません。
トランクの一番奥に入れて、その上に荷物を何段も重ねてしまうと、いざというときに取り出しにくくなります。
車用の防災用品は、小さなバッグや収納ケースにまとめて、家族の誰が見ても分かる場所に置いておくと確認しやすくなります。
ただし、懐中電灯や食品などは製品によって保管条件が違います。
どこに置くかを決めるときも、「空いている場所だから」ではなく、高温になりやすい場所ではないか、重い荷物の下敷きにならないかを一度確認しておくと安心です。
半年に一度くらい中身を見る日を決めておけば、賞味期限切れや用品の劣化にも気づきやすくなります。
車中泊できるから大丈夫、とは限らない
車があると、災害時にも「最悪の場合は車で寝ればいい」と考えたくなります。
私も以前は、車があること自体を一つの安心材料として考えていました。
ただし、車に防災用品を準備していることと、災害時に車内で過ごすことが安全かどうかは別の話です。
内閣府の車中泊避難に関する資料では、夏の高温や熱中症、冬の低温など、季節によって注意する点があることが示されています。
そのため、車用の防災用品は、「車で避難すれば安心」という意味ではなく、外出先で困ったときの選択肢を一つ増やすための備えとして考えるほうがよさそうです。
家の備蓄・防災リュック・車用は分けて考える
今回整理してみると、防災用品は全部を一か所にまとめるより、役割を分けたほうが分かりやすくなりました。
家に備蓄する物は、水や非常食など、災害後もしばらく生活するための物。
防災リュックに入れる物は、避難するときに持ち出す物。
そして、車に置く物は、外出先ですぐ帰れなくなったときに使う最低限の物です。
この3つに分けて考えると、「何をどこに置けばいいのか」が見えやすくなります。
わが家も、家の押し入れには水や非常食がありますが、車についてはまだ十分とは言えません。
まずは携帯トイレ、ビニール袋、タオル、保温シートなど、車に置きやすい物から見直してみるつもりです。
家に備蓄があるから大丈夫、ではなく、外出中に災害が起きたら何に困るかを一度考えてみると、車に本当に必要な物が見つけやすくなります。
あわせて読みたい
👉夏の車内に置きっぱなしは危険?モバイルバッテリー・スプレー缶・飲み物など注意したい物
👉台風が近づくと売り切れるもの。ホームセンターで始まる台風準備
参考にした公的情報
内閣府「防災に関する世論調査」「車中泊避難に関する資料」
製品評価技術基盤機構(NITE)「リチウムイオン電池搭載製品の事故・高温環境での注意喚起」
農林水産省「災害時に備えた家庭備蓄に関する情報」

