大雨のあと床の電源タップを見直した|浸水が心配で置き場所を変えてみた
大雨や浸水のニュースを見て、「家の中で今できることはないかな」と考えることがあります。
今回、私が見直したのは1階の床に置いていた電源タップや延長コードです。
きっかけは、浸水被害があった地域にいる知り合いの方から聞いた話でした。
今回の大雨で建物に水が入り、「床近くの電源タップやコンセントがだめになり、電気工事も必要になった」と聞いたのです。
その話を聞いて自宅を見回すと、机の下やソファの横など、床に置いたままの電源タップが意外とありました。
そこで私は、まず1階だけ、コードに無理な力がかからない範囲で電源タップの置き場所を変えることにしました。
ただし、床から高い位置へ移せば、浸水しても安全という意味ではありません。
水分がコンセントや電源タップの内部に入ると、ショートやトラッキング現象につながるおそれがあります。実際に水につかった電気設備は、乾いたように見えても自己判断で使用しないことが大切です。NITEも、電源プラグや電源タップには水分がかからないよう注意を呼びかけています。
大雨のあと、1階の電源タップが気になった
今回、わが家そのものは浸水しませんでした。
それでも近くでは浸水被害があり、実際に被害にあった方から電気工事の話を聞くと、それまで気にしていなかった「床にある電気」が急に気になりました。
雨の日が続いたあと、昨日は久しぶりに晴れました。
たまっていた洗濯物を一気に片づけようと、洗濯機を3回まわし、カーテンまで洗いました。
その勢いで家の中を掃除していると、机の下や家具の横にある電源タップが目につきました。
「もしここまで水が入ったら、最初にぬれる場所だな」
そう思い、家中を一度に変えるのではなく、まずは1階の気になるところから見直すことにしました。2階にあるものは今回はそのままです。
床置きをやめて、家具を使って置き場所を変えた
机の周辺では、床に転がしていた電源タップを家具側へ移しました。
ソファの横は少し工夫しました。
100円ショップで買ったL字型の金属製ブックスタンドのようなものをソファに差し込むようにして、そこを利用して電源タップが床に直接置かれないようにしました。
タンスなど、利用できそうな家具がある場所も同じように置き場所を見直しました。
ただし、床から離すことだけを優先して、コードを強く引っ張ったり、家具の脚で踏んだり、無理に折り曲げたりしないようにしています。
NITEによると、電源コードを折り曲げる、踏みつける、引っ張るなど、外から力が加わり続ける使い方は、内部の芯線が断線して異常発熱や発火につながるおそれがあります。
「とにかく高いところへ移せばいい」ではなく、コードに負担をかけない置き方も一緒に考える必要がありそうです。
やってみたら、掃除機をかけるのもラクになった
これは最初から期待していたことではありませんでした。
電源タップを床から移してみると、掃除機をかけるのがかなりラクになりました。
これまでは掃除機をかけるたびに、床にある電源タップを持ち上げたり、コードをよけたりしていました。
それがなくなるだけで、机やソファの周りをそのまま掃除できます。
床にコードが少なくなると、ほこりがたまりやすかった場所も掃除しやすくなりました。
浸水が心配で始めたことでしたが、普段の掃除までラクになるとは思っていませんでした。
これなら大雨の時期だけではなく、普段からこの状態を続けたいと思っています。
壁に両面テープで貼ってみたら、落ちてしまった
全部がうまくいったわけではありません。
最初は壁にも電源タップを固定しようとしました。
壁紙を傷めたくなかったので、壁にマスキングテープを貼り、その上から両面テープで電源タップを固定してみました。
貼った直後はしっかり付いていて、「これなら大丈夫そう」と思いました。
ところが、しばらくして見ると落ちていました。
差込口が少ない軽いものなら付けられるのかな、とも思いましたが、重さだけで大丈夫かどうかを判断するのはやめました。
電源タップを壁などに固定したい場合は、テープで無理に貼るより、固定方法が用意されている製品なら取扱説明書を確認し、その製品に合った方法で設置するほうが安心です。
私の場合、壁に貼ることにこだわるより、机やソファ、家具を利用して床置きを減らすほうが続けやすいと感じました。
水にぬれた電源タップは「乾いたから大丈夫」と考えない
今回のような大雨対策で、もう一つ覚えておきたいのが、実際に水が入ってきた場合です。
NITEは、コンセントや電源タップの隙間にたまったほこりに水分が付着したり、内部へ水分が入ったりすると、ショートやトラッキング現象が生じるおそれがあると注意しています。
そのため、浸水した電源タップを「もう乾いたから使えるだろう」と自己判断で再使用するのは避けたいところです。
壁のコンセントなど住宅側の電気設備まで水につかった場合も、見た目だけでは内部の状態まで分かりません。
経済産業省と国土交通省がまとめた「建築物における電気設備の浸水対策ガイドライン」でも、浸水リスクの低い場所への電気設備の設置や、設備のかさ上げなど、平常時から浸水リスクを考えた対策が示されています。なお、このガイドラインは主にマンションやオフィスビルなどの電気設備を対象としたものなので、家庭の電源タップについてそのまま当てはめるものではありません。
実際に住宅が浸水してコンセントなどに影響が出た場合は、むやみに触ったり通電したりせず、必要に応じて電気工事業者などの専門家に確認してもらうのが安心です。
大がかりな防災ではなく、まず1階の気になる場所から
今回やったのは、大がかりな浸水対策ではありません。
知り合いから浸水後の電気工事の話を聞き、自宅を見回して、1階の床に置いていた電源タップの置き場所を変えただけです。
壁に両面テープで貼る方法のように、実際にやってみたらうまくいかなかったこともありました。
もちろん、電源タップを床から少し高い位置へ移しただけで浸水被害を防げるわけではありません。水がどこまで入るかによって状況はまったく違います。
それでも、大雨が心配なときに自宅を見回して、
「1階の床に電源タップを置きっぱなしにしていないか」
「コードが家具に踏まれていないか」
「無理に引っ張った状態になっていないか」
このくらいなら普段から確認できます。NITEも、コードへの無理な力やプラグ周辺のほこり・水分などを電気事故防止のチェックポイントとして挙げています。
わが家では今回は1階だけ見直し、2階はそのままにしました。
全部を一度に変えるのではなく、まずは気になった場所から。
そして実際にやってみると、床のコードが減って掃除機までかけやすくなりました。
浸水の話を聞かなければ、おそらく私は今も床の電源タップを気にせず使っていたと思います。
大雨への備えとして始めた小さな見直しですが、普段の暮らしも少しラクになったので、わが家ではこの置き方を続けてみようと思っています。
参考にした公的情報
独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE)「プラグ・コード・コンセントの事故」で気をつけるポイント
経済産業省「建築物における電気設備の浸水対策」



