日本で自転車を買うなら知っておきたいこと|防犯登録・保険・譲渡の注意点
日本の自転車と聞くと、私はアニメに登場する通学風景を思い浮かべます。
制服姿の学生が前かごにかばんを入れ、自転車で学校へ向かう。日本へ来る前は、そんな場面を見ながら「日本では自転車がとても身近な乗り物なのだろう」と思っていました。
実際に日本で生活してみると、駅前やスーパーの駐輪場には多くの自転車が並んでいます。学生だけでなく、通勤や買い物に利用する大人も少なくありません。
日本で自転車を買う予定があるなら、最初に次の5点を確認しておきましょう。
・外国人でも普通に購入できる
・購入後は防犯登録をする
・住んでいる地域の自転車保険制度を確認する
・中古品や譲り受けた自転車は名義変更を確認する
・家族や友人の自転車を借りるときは所有者を説明できるようにする
特に大切なのは、防犯登録の控えや購入時の書類を捨てないことです。
外国人でも日本で自転車を買える?
外国人でも、日本で自転車を購入できます。
購入場所は主に次のとおりです。
・自転車専門店
・ホームセンター
・大型スーパー
・家電量販店やショッピングモール
・インターネット通販
・中古自転車店やフリマアプリ
初めて買うなら、組み立てや点検、防犯登録まで相談できる実店舗が便利です。
一般的な買い物用自転車は「シティサイクル」と呼ばれますが、日常会話では「ママチャリ」と呼ばれることもあります。
近所への買い物が中心なら前かご付き、坂道が多い地域なら変速機付き、長い距離を走るなら電動アシスト自転車など、使い方に合わせて選びましょう。
インターネット通販は価格を比較しやすい反面、自分で組み立てる商品や、防犯登録を別の店舗で行う必要がある商品もあります。購入前に、完成した状態で届くのか、近くに修理を頼める店があるのかも確認してください。
日本ではなぜ自転車に乗る人が多いの?
日本では、駅までの移動や近所での買い物に自転車がよく使われます。
自動車より維持費を抑えやすく、狭い道でも移動しやすいことが理由の一つです。駅の近くに月極や時間貸しの駐輪場が設けられている地域も多く、電車と組み合わせて利用する人もいます。
ただし、都市部では駐輪場が有料だったり、空きがなかったりすることもあります。
自転車本体だけでなく、自宅や駅で保管する場所まで考えてから購入することが大切です。
自転車を買ったら防犯登録をする
日本では、自転車の利用者に防犯登録が義務付けられています。防犯登録は、盗難を防ぎ、盗まれた自転車が見つかったときに持ち主を確認しやすくする制度です。
新しい自転車を実店舗で購入する場合は、その場で登録を案内されることが一般的です。
登録時には、運転免許証や在留カードなど、住所と本人を確認できる書類を求められることがあります。
防犯登録の料金は全国一律ではありません。東京都では660円、愛知県では600円、大阪府では800円など、地域によって異なります。購入する店舗で現在の料金を確認しましょう。
登録が終わると、防犯登録シールと登録カードの控えを受け取ります。
この控えは、盗難届、名義変更、譲渡、登録抹消などで必要になることがあります。スマートフォンで写真を撮り、購入時の領収書や保証書と一緒に保管しておくと紛失を防げます。
自転車保険への加入は必要?
自転車事故でも、相手にけがをさせると高額な損害賠償が発生する可能性があります。
自転車保険への加入が義務なのか、努力義務なのかは自治体によって異なります。
例えば、千葉県では2022年7月1日から、自転車損害賠償保険などへの加入が義務化されています。
新しい保険を契約する前に、現在加入している自動車保険や火災保険、個人賠償責任特約を確認してみましょう。
すでに自転車事故が補償対象になっていたり、同居する家族まで補償されていたりする場合があります。重複して加入しないためにも、保険会社へ対象範囲を確認するのがおすすめです。
中古自転車を買う・譲ってもらうときの注意点
中古自転車を購入するときは、価格だけで決めてはいけません。
まず確認したいのは、前の所有者の防犯登録です。
知人から譲ってもらう場合やフリマアプリで購入する場合は、譲渡証明書や購入を証明する書類を用意してもらいましょう。
前の所有者の登録が残ったままだと、新しい所有者名で登録できないことがあります。必要な書類や手続きは都道府県によって異なるため、防犯登録を扱う店舗で事前に確認してください。
また、次の部分も確認しましょう。
・ブレーキが正しく利くか
・タイヤにひびや大きな摩耗がないか
・ライトが点灯するか
・鍵が正常に使えるか
・車体番号が削られていないか
書類がまったくない自転車や、持ち主を確認できない自転車は、安くても避けたほうが無難です。
家族や友人の自転車を借りても大丈夫?
家族や友人の自転車を借りて乗ること自体は、直ちに違法になるわけではありません。
ただし、防犯登録には所有者の氏名や住所、車体番号などが登録されています。警察官から自転車の所有者について確認を受けたとき、登録者と乗っている人が違えば、盗難車ではないか確認される可能性があります。
これは、借りている人を最初から泥棒と決めつけるという意味ではありません。
「誰から借りたのか」「所有者に連絡できるか」を落ち着いて説明できるようにしておきましょう。
長期間借りる場合は、所有者の名前と連絡先を確認し、できれば貸し借りについてのメッセージを残しておくと説明しやすくなります。
自転車保険が所有者ではなく利用者や世帯単位で補償される契約もあるため、借りる前に保険の対象者も確認してください。
購入前に確認したいチェックリスト
・自転車の用途を決めた
・自宅や駅の駐輪場所を確認した
・防犯登録の料金と必要書類を確認した
・自転車保険の補償内容を確認した
・中古品なら譲渡証明書を確認した
・領収書、保証書、防犯登録の控えを保管した
この6点を最初に確認しておけば、購入後の手続きで慌てずに済みます。
よくある質問
外国人でも防犯登録できますか?
できます。住所と本人を確認できる公的な身分証明書が必要になることがあるため、購入する店舗で確認してください。
防犯登録にはいくらかかりますか?
料金は都道府県によって異なります。おおむね数百円ですが、現在の料金は登録する店舗で確認しましょう。
友人の自転車に乗ると盗難を疑われますか?
所有者と利用者が違えば、警察官から確認される可能性はあります。ただし、借りた自転車であることを説明し、所有者を確認できれば対応しやすくなります。
フリマアプリで自転車を買っても大丈夫ですか?
購入できますが、譲渡証明書や購入証明、防犯登録の状態を必ず確認しましょう。書類がない場合は、新しい登録ができない可能性があります。
まとめ
日本で自転車を買うこと自体は難しくありません。
しかし、自転車を選ぶことだけでなく、防犯登録、保険、保管場所、中古品の名義変更まで確認する必要があります。
私も日本のアニメを見ていた頃は、自転車は気軽に乗れる身近な乗り物という印象しかありませんでした。
実際に日本で暮らしてみると、自転車にも所有者を登録する制度や、地域ごとの保険ルールがあることが分かります。
購入時にもらった書類をきちんと保管し、借り物の自転車に乗るときは所有者を説明できるようにしておく。この二つを覚えておくだけでも、余計なトラブルを防ぎやすくなります。
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