夏のおにぎりは何時間もつ?持ち歩く時の保存方法と注意点
夏におにぎりを買ったり作ったりすると、「何時間くらいなら持ち歩いても大丈夫?」と気になることがあります。
少し前、コンビニでお弁当やサンドイッチ、おにぎりを買い、夫と車の中で食べました。
おにぎりだけ残ったのですが、車はエアコンが効いていて涼しかったので、その時はあまり気にしていませんでした。帰宅してから冷蔵庫に入れ、翌日に食べることにしました。
私は何ともなかったのですが、夫はその後お腹の調子を崩したそうです。
もちろん、おにぎりが原因だったのか、別の食べ物だったのかは分かりません。
ただ、「エアコンが効いた車なら食品も大丈夫なのかな?」「あとから冷蔵庫に入れれば翌日でも食べられるのかな?」という疑問が残りました。
先に結論を書くと、夏のおにぎりは「何時間までなら大丈夫」と時間だけで判断するのは難しいです。
暑い日は常温や車内に置いたままにせず、長く持ち歩くなら保冷剤と保冷バッグを使い、できるだけ早く食べるのが基本です。
コンビニのおにぎりなら、パッケージに書かれた消費期限だけでなく、保存方法も確認します。
夏のおにぎりは何時間もつ?時間だけでは決められない
「夏のおにぎりは2時間まで? それとも半日くらい?」と、具体的な数字が知りたくなります。
しかし、同じ2時間でも、冷蔵庫に入っていたのか、保冷バッグで持ち歩いたのか、暑い場所に置かれていたのかで条件は変わります。
そのため、
「○時間以内なら必ず安全」
という考え方ではなく、時間と一緒に保存状態を見ることが大切です。
農林水産省は、お弁当を温かいところに置くと細菌が増えるため、冷蔵庫やなるべく涼しいところで保管し、早めに食べるよう案内しています。
長時間持ち歩く場合には、保冷剤や保冷バッグの利用もすすめています。
夏のおにぎりも「何時間たったか」だけではなく、その間どのような温度で持ち歩いていたかを考えたほうが分かりやすいでしょう。
エアコンをつけた車内ならおにぎりを置いても大丈夫?
私が勘違いしていたのが、ここでした。
車内でエアコンが効いていると、人にとってはかなり涼しく感じます。
私も「車内が涼しい=食品も冷えている」と同じように考えていました。
でも、エアコンが効いた車内と冷蔵庫は同じではありません。
厚生労働省はテイクアウト食品について、調理した食品は速やかに10℃以下まで冷やすか、65℃以上で保管するよう案内しています。また、食中毒菌は20~50℃の温度帯で増えやすいとしています。
車のエアコンは人が快適に過ごすためのもので、食品を冷蔵温度で管理するためのものではありません。
途中でエンジンを切ったり、買い物などで車を離れたりすれば、夏の車内はさらに食品を置く場所として不安が残ります。
おにぎりやサンドイッチなどを長く車で持ち歩く日は、エアコンだけに頼らず、保冷バッグに保冷剤を入れて持ち運ぶほうが安心です。
車に置いたおにぎりを後から冷蔵庫に入れれば翌日も食べられる?
もう一つ気になったのが、「帰宅後に冷蔵庫へ入れれば大丈夫なのか」ということです。
冷蔵庫に入れること自体は食品の温度を低く保つために役立ちます。
ただし、冷蔵庫に入れる前の保存状態までリセットされるわけではありません。
たとえば、長い時間温度管理ができていなかった食品を、帰宅してから冷蔵庫へ入れたからといって、「これで明日まで大丈夫」とは判断できません。
厚生労働省も、調理前後の食品を室温に長く放置しないことや、時間が経ち過ぎた残り物は思い切って捨てることを家庭での食中毒予防として案内しています。
「今日買ったから大丈夫」「あとで冷蔵庫に入れたから大丈夫」と考えるのではなく、買ってから冷蔵庫に入れるまで、どう保存していたかも一緒に確認したいところです。
保存状態に自信がない場合は、「今日中なら大丈夫」と無理に食べず、食べないという選択もあります。
コンビニおにぎりは消費期限だけでなく保存方法も見る
コンビニのおにぎりには、消費期限や保存方法などが表示されています。
まずはその表示を確認しましょう。
ここで気をつけたいのは、消費期限内なら、どのような場所に置いていても大丈夫という意味ではないことです。
食品の期限表示は、表示された保存方法などを守ることが前提になります。
また、一度開封して食べかけになったおにぎりは、購入時の未開封の状態とは条件が違います。
特に夏は、食べきれずに残ったものを「明日食べればいい」とすぐに考えるのではなく、それまでの保存状態を思い出して判断したほうが安心です。
夏におにぎりを持ち歩くなら保冷バッグと保冷剤を
夏におにぎりを長く持ち歩く日は、特別に難しいことをする必要はありません。
保冷バッグを使う、保冷剤を入れる、できるだけ早く食べる。
まずはこの3つを覚えておくと分かりやすいです。
農林水産省も、暑い時期のお弁当を長時間持ち歩く場合には、保冷剤や保冷バッグを利用するよう案内しています。
自宅でおにぎりを作る場合は、作り方にもひと工夫できます。
おにぎりは素手で直接握るより、ラップや調理用手袋を使う方法があります。お弁当にご飯やおかずを詰める場合も、温かいままふたをすると蒸気がこもるため、冷ましてから詰めます。
「作る時に菌をつけない」「持ち歩く間に増やさない」という考え方を覚えておくと、他のお弁当にも応用できます。
見た目やにおいが普通でも大丈夫とは限らない
食べる前に、いつもと違うにおいや味を感じたら食べるのをやめましょう。
農林水産省も、お弁当の味やにおいがおかしい場合は食べないよう案内しています。
ただし、反対に**「変なにおいがしないから大丈夫」とは言い切れません。**
食品に付着した細菌などは目で確認できるものばかりではないため、見た目やにおいだけに頼るのではなく、それまでの保存状態も判断材料にします。
数百円のおにぎりを捨てるのは、やっぱりもったいなく感じます。
でも、「どれくらい車に置いていたかな」「ちゃんと保冷できていたかな」と迷うような時は、無理に食べないほうがいい場合もあります。
夏のおにぎりは「何時間」より保存状態を確認しよう
夏のおにぎりは、単純に「○時間までなら大丈夫」と覚えるより、どのように保存していたかを確認することがポイントです。
特に覚えておきたいのは、
エアコンが効いた車内は冷蔵庫ではないこと。
そして、
あとから冷蔵庫に入れても、それまでの保存状態がなかったことになるわけではないこと。
この2つです。
コンビニのおにぎりなら消費期限と保存方法を確認し、長く持ち歩く日は保冷バッグと保冷剤を使って、なるべく早く食べる。
保存状態に不安があるものは、翌日まで無理に残さない。
私自身、以前は「車の中も涼しかったし、家に帰って冷蔵庫に入れたから大丈夫だろう」と考えていました。
これから夏にコンビニでおにぎりやサンドイッチを買う時は、小さな保冷バッグを車に置いておこうと思います。
あわせて読みたい
今回調べる中で参考にしたもの
農林水産省「お弁当づくりによる食中毒を予防するために」
農林水産省「見直してみよう お弁当づくりでの食中毒予防」
厚生労働省「テイクアウト・デリバリーにおける食中毒予防」
厚生労働省「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」


