夏の車内は何度まで上がる?乗る前に熱気を早く逃がす方法

 夏、買い物を終えて駐車場に戻り、車のドアを開けた瞬間、むっとする熱気に驚くことがあります。

ハンドルは熱く、エアコンをつけてもすぐには涼しくなりません。私も夏になると何度も経験します。

真夏の駐車場で熱くなった車内のドアを開ける女性

では、真夏の車内はいったい何度まで上がるのでしょうか。そして、できるだけ早く冷やすにはどうすればいいのでしょうか。

先に結論からいうと、真夏の車内は50℃を超えることがあります。

車に戻ったときは、

窓を開けて熱気を逃がす → エアコンを外気導入にして走る → 窓を閉める → 内気循環に切り替える

という順番で冷やすと効率的です。

私も以前は、暑い車に乗ったらすぐ窓を閉めてエアコンを強くしていました。しかし、最初にこもった熱気を外へ出したほうがよいと知ってからは、この順番を意識するようになりました。

夏の車内は50℃を超えることがある

「外の気温が35℃なら、車の中も40℃くらいかな」と思うかもしれません。

実際には、それ以上になることがあります。

JAFが行ったテストでは、日なたに駐車した車でエアコンを停止したあと、わずか5分で運転席付近の温度が38℃になり、90分後には53℃まで上昇しました。

夏の駐車後に車内温度が38度から53度まで上がる流れ

別の真夏のテストでは、外気温35℃の環境で、対策をしていない黒い車の車内最高温度が57℃まで上がっています。

つまり、真夏の車内は短時間でも急激に高温になることがあります。

「数分だけだから」と、子どもや高齢者、ペットを車内に残すのは避ける必要があります。

熱くなった車内を早く涼しくする方法

では、駐車場に戻ったとき、車内が非常に暑くなっていたらどうすればよいのでしょうか。

JAFでは、車内温度を55℃まで上げた車を使い、いくつかの冷却方法を比較しています。

その中で短時間に車内温度を下げられたのが、窓を開けた状態でエアコンを使いながら走行し、その後に内気循環へ切り替える方法でした。

方法はシンプルです。

1. 窓を全開にする

2. エアコンを「外気導入」にして走る

3. 2分ほどしたら窓を閉める

4. 「内気循環」に切り替えて冷やす

暑い車内を窓とエアコンで早く冷やす4つの手順

JAFのテストでは、車内温度55℃の状態からこの方法を試したところ、5分後には28℃まで下がりました。

暑いからと最初から窓を閉め切るのではなく、まず車内にこもった熱い空気を外へ出すのがポイントです。

そのあと内気循環に切り替えることで、冷えた車内の空気を循環させやすくなります。

停車したままドアを何度も開け閉めする方法は?

「助手席の窓を開けて、運転席のドアを何回か開け閉めすると車内が涼しくなる」

という方法を聞いたことがある人もいるかもしれません。

これも、こもった熱気を外へ逃がす方法のひとつです。

JAFのテストでは、助手席の窓を開け、運転席のドアを5回開閉したところ、55℃だった車内温度が47.5℃まで下がりました。

熱気をある程度逃がす効果はありますが、それでも車内はまだかなり暑い状態です。

乗る前に熱気を少し逃がしたあと、エアコンを使って冷やすほうが効率的です。

ハンドルやダッシュボードの熱さにも注意

車内の空気が涼しくなってきても、すぐに触ると熱い場所があります。

特に注意したいのは、

  • ハンドル

  • ダッシュボード

  • シート

  • シートベルトの金具

などです。

JAFの真夏のテストでは、対策をしていない黒い車で、ダッシュボードの最高温度が79℃まで上がった例もあります。

エアコンをつけて「もう涼しくなった」と感じても、ハンドルやシートベルトの金具などには熱が残っていることがあります。

小さな子どもをチャイルドシートに乗せる場合も、金具やシートが熱くなっていないか確認してから乗せたほうが安心です。

日陰やサンシェードなら大丈夫?

夏はできるだけ日陰に駐車したり、フロントガラスにサンシェードを取り付けたりする人も多いと思います。

日なたより日陰を選ぶことには意味があります。

JAFが行った日なたと立体駐車場の日陰を比較したテストでも、日陰では車内の温度上昇が抑えられました。

一方で、サンシェードを使用した車でも、条件によっては車内温度が50℃まで上がったテスト結果があります。

そのため、

「日陰だから大丈夫」
「サンシェードを使っているから車内は暑くならない」

と考えないことが大切です。

日陰やサンシェードは、温度上昇を抑えたりダッシュボードへの直射日光を防いだりする対策として役立ちます。

ただし、子どもや高齢者、ペットを車内に残しても安全という意味ではありません。

夏の車内では置きっぱなしにも注意

夏の車内で注意したいのは、人の体調だけではありません。

高温になる車内には、置いたままにしないほうがよい物もあります。

車内温度が50℃を超えることがあると考えると、普段何気なく置いている物にも注意が必要です。

たとえば、モバイルバッテリーやスプレー缶などは、高温になる車内に長時間置いたままにしないほうがよい物として知られています。

夏の車内に置きっぱなしにすると注意が必要な物については、こちらの記事で詳しくまとめています。

👉夏の車内に置きっぱなしは危険?モバイルバッテリー・スプレー缶・飲み物など注意したい物

夏の車に乗る前は「まず熱気を外へ出す」

真夏の車内は、ほんの少し駐車しただけでも想像以上に暑くなることがあります。

日なたに駐車した車では車内温度が50℃を超えることもあり、ハンドルやダッシュボードはさらに高温になる場合があります。

私も以前は、車に乗ったらすぐにエアコンを強くすればよいと思っていました。

でも、最初に窓を開けて車内にこもった熱気を外へ逃がすだけでも、そのあとの冷え方が変わります。

夏の暑い日に車に乗るときは、まず「熱気を外へ出す」。

これだけでも覚えておくと、暑い日の車内を少しでも早く快適にしやすくなります。

参考資料

JAF「真夏の炎天下の車内はどのくらい温度が高くなりますか?」

JAF「夏の駐車時、車内温度を最も早く下げる方法は?」

JAF「夏の車内温度と水分喪失量」

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