夏のお米は冷蔵庫で浸水してもいい?浸水時間とおいしく炊くコツ
夏にご飯を炊くとき、私はお米を研いで水を入れたあと、炊くまで冷蔵庫に入れておくことがあります。
暑いキッチンに置いておくのが何となく気になって始めたのですが、冷蔵庫で浸水させたほうが、炊き上がったご飯もおいしく感じます。
でも、そもそもお米は冷蔵庫で浸水させてよいのでしょうか。
調べてみると、夏にお米を冷蔵庫で浸水させる方法は問題ありません。
農林水産省でも、鍋で炊く場合の方法として、保存容器に入れたお米を冷蔵庫で2時間ほど浸水させる方法を紹介しています。
特に夏は水温が高くなりやすいため、長時間常温で浸水させるより、冷蔵庫を利用するほうが取り入れやすい方法です。
夏のお米は冷蔵庫で浸水しても大丈夫?
お米は水に浸けると、最初の30分ほどで急速に水を吸います。
農林水産省の資料では、約2時間で吸水がほぼ飽和状態になるとされており、事前に浸水させる場合は30分から1時間程度がひとつの目安になります。
ただし、水温によって吸水の速さは変わります。
冷たい水では吸水に少し時間がかかりますが、「冷蔵庫ではお米が水を吸わない」ということではありません。
むしろ夏に気をつけたいのは、暑い室内で何時間も水に浸けたままにすることです。
農林水産省も、夏のように水温が高い状態で長時間浸水すると、ご飯の食味が落ちるだけでなく、腐敗にも注意が必要としています。
そのため、朝研いで夜に炊くなど長時間置きたい場合に、常温に置いたままにするのは避けたほうがよいでしょう。
冷蔵庫でお米を浸水する時間はどのくらい?
鍋や土鍋など、炊く前にお米を吸水させる場合は、30分から1時間程度が一般的な目安です。
冷蔵庫でゆっくり浸水するなら、2時間程度という方法もあります。
ここで注意したいのは、
「長く浸ければ浸けるほど、おいしくなる」
というわけではないことです。
お米はある程度まで水を吸うと、それ以上は大きく吸水しません。長時間浸しすぎると米粒の表面が崩れやすくなり、食味が落ちる原因になることがあります。
私自身も、冷蔵庫に入れるからといって半日や一晩ずっと浸けておくのではなく、炊く時間に合わせて使うようにしています。
冷蔵庫で浸水するとご飯がおいしく感じるのはなぜ?
私が一番気になったのはここでした。
夏に冷蔵庫で浸水させるようになってから、同じお米でも何となくふっくらして、おいしく感じることがあったからです。
農林水産省では、ご飯を炊くときに、できるだけ冷たい水を使う方法も紹介しています。
お米のでんぷんを分解する酵素は30℃前後で働きやすいため、冷たい状態からゆっくり温度が上がることで、その温度帯を通る時間が長くなり、ご飯のうまみを引き出しやすくなるとされています。
もちろん、
冷蔵庫で浸水すれば必ずご飯がおいしくなる
という意味ではありません。
お米の品種、水加減、炊飯器によっても仕上がりは変わります。
それでも、私が夏に冷蔵庫で浸水させたご飯を「いつもよりおいしいかも」と感じていたことには、まったく理由がないわけではなさそうです。
冷蔵庫から出したお米はそのまま炊いていい?
冷蔵庫で浸水が終わったら、室温に戻すまで待つ必要はありません。
炊飯方法や使用している炊飯器の説明に従って水加減を確認し、そのまま炊飯できます。
私も冷蔵庫から出したあと、わざわざ常温になるまで置いてはいません。
ただし、炊飯器の内釜ごと冷蔵庫に入れる方法については、機種によって扱いが異なる可能性があります。
冷蔵庫で浸水させたい場合は、保存容器を使うか、使用している炊飯器の取扱説明書を確認しておくと安心です。
また、浸水用の水をそのまま炊飯に使うかどうかも、炊き方によって異なります。水を入れ替える場合は、すでにお米が吸った水の分もあるため、最終的な水加減が変わらないよう注意します。
家庭では複雑に考えすぎず、使用している炊飯器の水位目盛りや説明書に合わせるのが分かりやすい方法です。
電気炊飯器なら事前の浸水がいらないことも
ここは、鍋炊きとは分けて考えたほうが分かりやすいところです。
最近の電気炊飯器には、炊飯を始めたあとにお米へ水を吸わせる工程まで含まれている機種があります。
農林水産省も、電気炊飯器の場合は吸水を含めて自動で行うものがあるため、研いだお米と水を入れてそのまま炊飯できると紹介しています。
実際、メーカーによっては、
「事前に水に浸す必要はありません」
と案内している炊飯器もあります。
反対に、浸水するとご飯がやわらかくなりすぎるとして、事前浸水をすすめていない機種もあります。
そのため、
お米は必ず30分浸水しなければならない
と覚えるより、自宅の炊飯器の取扱説明書を一度確認するほうが確実です。
鍋や土鍋で炊く場合は、炊飯前にしっかり吸水させておくことが大切です。
夏の予約炊飯で気をつけたいこと
夏は予約炊飯にも少し注意が必要です。
夜にお米を研いで水を入れ、翌朝炊き上がるように予約すると、炊飯が始まるまで長時間水に浸かった状態になります。
夏のキッチンは夜でも温度が高くなることがあります。
そのため、予約できる時間を自己判断で決めるのではなく、使用している炊飯器の取扱説明書に従うのが安心です。
予約炊飯が使える時間や夏場の注意事項は機種によって異なります。
「いつも一晩置いているから大丈夫」と考えるより、一度自宅の炊飯器の説明書を確認しておくとよいでしょう。
私が夏だけ冷蔵庫で浸水するようになった理由
私は一年中必ず冷蔵庫でお米を浸水しているわけではありません。
特に気になるのが暑い夏です。
お米を研いだあと、水に浸けたまま暑いキッチンに置いておくより、冷蔵庫に入れておいたほうが気持ち的にも安心できます。
それに、冷たい状態から炊いたご飯のほうが、私にはふっくらしておいしく感じます。
大げさな工夫ではありません。
お米を研いで、水を入れて、炊くまで冷蔵庫に入れておくだけです。
毎日食べるご飯だからこそ、このくらい簡単な方法なら夏の習慣として続けやすいと感じています。
まとめ|夏は冷蔵庫で浸水する方法も便利
夏にお米を研いだあと、
「このまま常温に置いて大丈夫かな?」
と気になるなら、冷蔵庫で浸水させる方法があります。
鍋炊きなど事前に浸水する場合は30分から1時間程度がひとつの目安で、農林水産省では冷蔵庫で2時間ほど浸水させる方法も紹介されています。
一方、電気炊飯器では事前浸水を必要としない機種もあるため、まずは自宅の炊飯器の説明書を確認してみてください。
そして夏は、高い水温のまま長時間常温で浸水させないことも大切です。
私は「暑いから冷蔵庫に入れておこう」と何となく始めましたが、調べてみると、夏のお米の浸水方法として十分取り入れられるやり方でした。
冷蔵庫でゆっくり浸水させ、冷たい状態から炊く。
いつものご飯が少し違って感じるか、一度試して比べてみるのもよさそうです。
あわせて読みたい
参考
農林水産省「米の調理特性」
農林水産省「今日からできる!お米のおいしい食べ方」
農林水産省「お米のおいしさがアップする炊き方と保存法」
象印マホービン「炊飯ジャーの炊飯の前に、水切りや、水に浸す必要はありますか?」



