停電したら冷蔵庫は何時間もつ?夏の停電で食品を守るために知っておきたいこと
夏は台風や雷が多く、突然の停電が気になる季節です。
電気が止まったとき、スマホの充電や照明と同じくらい困るのが冷蔵庫ではないでしょうか。
「冷蔵庫の肉や魚、牛乳は大丈夫?」
「冷凍食品は全部捨てるの?」
「何時間くらいなら冷たいままなの?」
普段はあまり考えませんが、実際に停電すると判断に迷いそうです。
先に一番大切なことを言うと、停電したら冷蔵庫や冷凍庫の扉をできるだけ開けないことです。
食品安全委員会が紹介している海外当局の情報では、扉を開けずに保冷できている場合、4時間未満の停電では冷蔵食品を停電だけを理由に廃棄する必要はないとされています。
ただし、「4時間までは必ず安全」という意味ではありません。
室温や庫内温度、冷蔵庫の状態、食品の種類などによって変わります。特に暑い夏は庫内の温度が上がる可能性があるため、時間だけで判断しないことが大切です。
停電したら、まず冷蔵庫の扉を開けない
停電に気づくと、
「まだ冷えているかな?」
と冷蔵庫を開けて確認したくなります。
でも、できるだけ開けないほうが冷気を庫内に残せます。
冷凍庫も同じです。
何が入っているか確認するために何度も開けたり、必要なものを少しずつ取り出したりすると、そのたびに外の暖かい空気が入ります。
まずは扉を閉めたままにして、停電が始まった時間を確認しておきましょう。
復旧までどれくらいかかったのかがわかれば、その後の食品を判断するときの参考になります。
停電した直後にやることは4つ
突然電気が止まったら、冷蔵庫の中を確認するより先に次の4つを確認します。
冷蔵庫・冷凍庫の扉を開けない
停電が始まった時間を確認する
電力会社などの停電情報を確認する
長引きそうなら保冷剤やクーラーボックスを使えるよう準備する
台風などであらかじめ停電の可能性がわかっている場合は、スマートフォンを充電しておくと停電情報も確認しやすくなります。
冷蔵庫については、慌てて中身を移動させるのではなく、まず冷気を逃がさないことを優先します。
冷蔵庫は停電してから何時間もつ?
食品安全委員会が紹介している海外当局の情報では、冷蔵庫の扉を開けない状態で4時間未満の停電であれば、冷蔵食品を停電だけを理由に廃棄する必要はないとされています。
ここで注意したいのが、「4時間」という数字だけを覚えないことです。
冷蔵庫の性能や停電前の庫内温度、室温など条件は家庭によって違います。
そのため、
4時間以内=必ず安全
4時間を超えた=全部捨てる
という単純な判断ではありません。
特に長時間の停電では、肉や魚、牛乳など温度管理が必要な食品を慎重に確認する必要があります。
4時間以上の停電で特に注意したい食品
長時間電気が止まったときに気をつけたいのは、温度が上がると傷みやすい食品です。
目安として、次のような食品は特に注意して確認します。
| 食品 | 停電が長引いたとき |
|---|---|
| 生肉・生魚 | 特に注意する |
| 牛乳・乳製品 | 温度が上がっていたら注意 |
| 卵・卵料理 | 長時間の停電では注意 |
| 作り置き・残り物 | 無理に食べない |
| 冷凍食品 | 凍った状態が保たれているか確認 |
ここで気をつけたいのが、においや見た目だけでは食品が安全かどうか判断できない場合があることです。
「変なにおいがしないから大丈夫」とは限りません。
特に夏場に長時間十分な低温を保てなかった食品については、もったいなく感じても無理に食べないようにします。
夏の停電は食中毒にも注意
冬と違い、夏の停電で気になるのが高い室温です。
厚生労働省も、災害時には電気などのライフラインが止まり、食品を低温で保存できなくなることで、食中毒が起こりやすい状況になると注意を呼びかけています。
特に生ものや調理済みの料理などは慎重に扱いたいところです。
また、電気が復旧して冷蔵庫が再び冷え始めても、長時間温度が上がっていた食品まで元の状態に戻るわけではありません。
「また冷たくなったから大丈夫」と考えないことも重要です。
冷凍庫の食品はすぐに捨てなくてもいい?
停電したからといって、冷凍庫の食品がすぐに全部解凍されるわけではありません。
冷凍庫も扉を閉めておけば、庫内の冷気をある程度保つことができます。
ただし、どのくらい保てるかは冷凍庫の状態や室温、中身の量、扉を開けた回数などによって変わります。
電気が戻ったら、食品がまだ凍っているか、解凍がどの程度進んでいるかを確認します。
農林水産省も、家庭の冷凍庫は扉の開閉などによって温度が変化しやすいと説明しています。
そのため冷蔵庫と同じように、停電中は必要がなければ冷凍庫も開けないことが基本です。
台風が来る前にできる冷蔵庫の停電対策
私は台風が近づくと、水の備蓄や家の外に飛ばされそうな物がないかを先に確認します。
これまでは冷蔵庫について、そこまで意識していませんでした。
でも、停電したときのことを考えると、特別な防災用品をたくさん買わなくても普段からできる準備があります。
たとえば、
保冷剤をいくつか冷凍しておく
クーラーボックスの置き場所を確認する
停電前にスマートフォンを充電しておく
冷蔵庫に何が入っているか普段から把握しておく
といったことです。
特に保冷剤は普段の買い物やレジャーにも使えるので、わが家でもいくつか冷凍庫に入れておこうと思います。
クーラーボックスも持っているだけではなく、停電したときすぐ出せる場所にあるか確認しておくと使いやすくなります。
停電前に冷蔵庫の食品を全部食べる必要はない
台風が接近しているからといって、冷蔵庫の食品を慌てて全部食べたり捨てたりする必要はありません。
ただ、停電が心配なときに生ものや作り置きを大量に増やすより、数日間で食べ切れる量を意識しておくと管理しやすくなります。
冷蔵庫に何が入っているかわかっていれば、停電中に
「あれは冷蔵庫に入っていたかな?」
と何度も扉を開けて確認することも減らせます。
台風が近づいてから特別なことを始めるというより、普段の食品管理を少し意識しておくことが停電対策にもつながります。
停電から復旧したら冷蔵庫の食品を確認する
電気が戻ったら、まず「復旧したから全部大丈夫」と考えず、停電していた時間を確認します。
短時間で復旧し、庫内が十分冷たい状態を保っていた場合と、真夏に長時間電気が止まっていた場合では状況が違います。
特に肉、魚、牛乳や乳製品、卵料理、作り置きなどは注意します。
見た目やにおいだけで判断できないこともあるため、長時間適切な温度で保存できなかった可能性がある食品は無理に食べないようにしましょう。
食品を捨てるのはもったいないですが、体調を崩してしまってはもっと大変です。
冷蔵庫の停電対策も普段の備えの一つ
停電はいつ起こるかわかりません。
でも、覚えておくことはそれほど複雑ではありません。
電気が止まったら、まず冷蔵庫と冷凍庫を開けない。
そして停電が始まった時間を確認し、長引いた場合は傷みやすい食品を慎重に判断します。
私もこれまでは災害対策というと水や非常食を先に考えていましたが、冷蔵庫も停電の影響を直接受けるものの一つです。
まずは冷凍庫に保冷剤があるか、クーラーボックスをすぐ出せる場所に置いているか。
そこから確認してみようと思います。
水や非常食と同じように、冷蔵庫の停電対策も大がかりな準備ばかりではありません。
普段の生活の中でできることを少しずつ準備しておけば、突然電気が止まったときにも慌てず対応しやすくなります。
あわせて読みたい
参考資料
厚生労働省「家庭での食中毒予防」
厚生労働省「災害時の食中毒予防のために」
👉厚生労働省 公式ページ
食品安全委員会「食品安全関係情報詳細」
👉食品安全委員会 公式ページ
農林水産省「冷凍室で保存していた冷凍食品の品質はどれくらい保たれますか。」
👉農林水産省 公式ページ


