シャワーだけと湯船、ガス代・水道代はどっちが安い?日本のお風呂で比べてみた

日本で暮らし始めた頃、毎日のように湯船へ入る習慣を見て、正直少し驚きました。

「毎日お湯をためたら、ガス代も水道代もかなり高くなるのでは?」と思ったからです。

私自身はシャワーだけで済ませることも多かったので、短時間のシャワーと湯船では、実際にどれくらい違うのかが気になりました。

調べてみると、単純に「シャワーのほうが安い」とは言い切れませんでした。

一人暮らしなのか、家族で暮らしているのかによって、結果はかなり変わります。

短いシャワーと家族で使う湯船を比べたイラスト

一人暮らしなら短いシャワーのほうが安い

一般的なシャワーは、1分間に約10〜12Lほどのお湯を使うとされています。

5分なら約50〜60L、10分なら約100〜120Lです。

一方、家庭用の浴槽にためるお湯は、だいたい160〜200Lほどです。

そのため、一人だけが使うなら、5分程度の短いシャワーで済ませるほうが、水道代もガス代も抑えやすくなります。

ただし、シャワーを15分、20分と長く使う場合は話が変わります。

長時間シャワーを流し続けると、使うお湯の量が浴槽1杯分に近づいてしまうからです。

シャワーだけだから必ず家計にやさしいのではなく、何分使うかが大切です。

2〜4人家族なら湯船と大きく変わらないこともある

人数別のシャワーと湯船1回のお湯使用量の比較

家族で暮らしている場合は、湯船のほうが必ず高いとは限りません。

日本では、浴槽に一度お湯をためて、家族が順番に同じお湯へ入る家庭が多くあります。

湯船は体を洗う場所ではなく、体を温める場所として使われます。

そのため、先にシャワーや洗い場で髪と体を洗い、石けんを流してから湯船へ入るのが一般的です。

例えば4人家族が、それぞれ5分ずつシャワーを使ったとします。

1人50〜60Lなら、4人で約200〜240Lです。

これは浴槽1杯分とほぼ同じか、それ以上になることがあります。

つまり、家族全員が短いシャワーだけで済ませる場合と、浴槽に一度お湯をためて順番に入る場合では、使うお湯の量に大きな差が出ないこともあります。

私も最初は、毎日湯船を使うのはかなりぜいたくだと思っていました。

でも家族で同じお湯を使うと考えると、意外と無駄の少ない方法だと分かりました。

※家族以外との共用を前提としたものではありません。

一番お金がかかりやすいのは湯船と長いシャワーの併用

注意したいのは、浴槽にお湯をためたうえで、家族全員が長時間シャワーを使う方法です。

例えば浴槽に180Lのお湯をため、4人がそれぞれ5分ずつシャワーを使えば、合計で約380〜420Lになることもあります。

これでは水道代も給湯にかかるガス代も増えやすくなります。

湯船を使う場合は、シャワーを必要以上に流し続けないことが大切です。

髪や体を洗っている間は一度止め、流すときだけ使うようにすると、お湯の無駄を減らせます。

追い焚きは便利だけれど使い方に注意

日本の住宅では、追い焚き機能が付いている浴室も多くあります。

追い焚きがあれば、最初に入った人から時間がたっても、最後の人まで温かい湯船を使えます。

とても便利ですが、何度も追い焚きを繰り返すと、その分ガスや電気を使います。

家族が入る時間をできるだけ近づけたり、浴槽にふたをしたりすると、お湯が冷めにくくなります。

追い焚きを使う回数を減らせるので、費用を抑えることにもつながります。

また、使い終わったお風呂の残り湯を洗濯に利用する家庭もあります。

洗濯機に風呂水ポンプが付いていれば、浴槽のお湯を吸い上げて洗いに使えます。

すすぎには水道水を使うのが一般的ですが、残り湯をそのまま捨てるより無駄が少なくなります。

シャワーを1分短くするだけでも違いが出る

毎日の入浴で簡単にできるのは、シャワーを使う時間を少し短くすることです。

資源エネルギー庁の省エネ情報では、シャワーを使う時間を1日1分短くすると、年間のガス代と水道代を合わせて約3,210円節約できる条件が紹介されています。

5分短くできれば、

条件によってはさらに節約につながる可能性があります。

もちろん、実際の金額は住んでいる地域の水道料金や、都市ガスかプロパンガスかによって変わります。

冬は水温が低いため、お湯を沸かすためのエネルギーも多く必要になります。

それでも、シャワーを流しっぱなしにしないことは、すぐに始められる見直し方法です。

シャワー時間や追い焚きを見直すお風呂の節約ポイント

一人暮らしと家族暮らしでおすすめは変わる

一人暮らしで、とにかくガス代と水道代を抑えたい場合は、5分程度の短いシャワーが向いています。

2人暮らしでも、二人とも短時間で済ませるなら、シャワーだけのほうが安くなりやすいでしょう。

一方、3〜4人家族で全員が体を温めたい場合は、一度ためた湯船を順番に使う方法も効率的です。

ただし、湯船に入る前後で一人ひとりが長くシャワーを使うと、費用は一気に増えます。

浴槽のお湯を家族で共有し、シャワーは必要なときだけ短く使うのがポイントです。

まとめ

シャワーだけと湯船のどちらが安いかは、家族の人数と使い方で変わります。

一人なら、短時間のシャワーがもっとも費用を抑えやすい方法です。

家族が3〜4人いるなら、全員がそれぞれシャワーを使うより、一度ためた湯船に順番に入るほうが、お湯の量を効率よく使えることもあります。

反対に、浴槽にお湯をためたうえで長いシャワーも使う方法は、ガス代と水道代が高くなりやすいので注意が必要です。

私も調べる前は、毎日湯船に入るのはかなりお金がかかると思っていました。

でも、日本のように家族で同じお湯を使うなら、思っていたほど単純ではありませんでした。

お風呂は毎日のことだからこそ、無理に我慢するより、自分の暮らし方に合った入り方を選ぶのが一番ですね。

今回調べる中で参考にしたもの

・東京都水道局「節水にご協力を」
シャワーや浴槽で使用する水量の目安、家庭でできる節水方法

・資源エネルギー庁「エネルギーの消費量が増加する夏直前、いま知っておきたい省エネメニューと省エネ支援策」
家庭の給湯にかかるエネルギーや、入浴時の省エネに関する情報

※水道料金・ガス料金や実際の使用量は、地域、契約内容、給湯器の種類、シャワーの水量、浴槽の大きさなどによって異なります。

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