韓国人が感じた日本の健康保険料は高い?日本と韓国の医療制度の違いを分かりやすく解説
日本で生活を始めてから、毎月の給与明細を見て驚いたことがいくつかあります。
その中でも特に印象に残っているのが「健康保険料」です。
住民税や年金などと一緒に給与から差し引かれている金額を見ると、
「日本で生活するには、思っていた以上に社会保険料の負担が大きいな」
と感じたことを今でも覚えています。
もちろん韓国にも健康保険制度があります。
病院へ行くと健康保険証を利用し、医療費の一部を自己負担する仕組みは日本とよく似ています。
しかし、日本で暮らしてみると、毎月支払う健康保険料の負担は韓国より大きく感じる場面が少なくありませんでした。
今回は、韓国出身の私が日本で生活しながら感じた、日本と韓国の健康保険制度の違いや、日本の健康保険料が高く感じる理由について分かりやすく紹介します。
日本と韓国の健康保険制度は基本的な仕組みが似ている
最初に知っておきたいのは、日本と韓国の健康保険制度は基本的な考え方がよく似ているということです。
どちらの国も、働いている世代が保険料を支払い、その財源で病気やけがをした人、高齢者などの医療費を社会全体で支える公的医療保険制度を採用しています。
つまり、
・働く世代が健康保険料を支払う
・その保険料が医療制度全体を支える
・病院では自己負担を抑えて診療を受けられる
という流れは、日本も韓国も共通しています。
そのため、「日本だけが特別な制度」というわけではありません。
日本の健康保険料が高いと感じる理由
私が日本で暮らしていて感じた一番の違いは、毎月の保険料の負担です。
会社員の場合、健康保険料は給与から天引きされるため、毎月の給与明細を見るたびに負担を実感します。
さらに、
・住民税
・厚生年金保険料
・健康保険料
などがまとめて差し引かれるため、
「思っていたより手取りが少ない」
と感じる人も多いのではないでしょうか。
日本の健康保険料が高く感じる理由の一つは、日本が世界でも有数の高齢社会だからです。
高齢者が増えると、医療機関を利用する機会や医療費も増えるため、その費用を社会全体で支える必要があります。
その結果、現役世代が負担する社会保険料も大きくなりやすいと言われています。
日本と韓国の健康保険制度を比較
| 項目 | 日本 | 韓国 |
|---|---|---|
| 公的健康保険 | あり | あり |
| 医療費の自己負担 | 年齢や所得によって異なる | 診療内容によって異なる |
| 保険料 | 給与や所得に応じて決まる | 所得などに応じて決まる |
| 高齢化 | 世界でも高い水準 | 急速に高齢化が進行中 |
どちらの国も国民皆保険制度を採用していますが、人口構成や医療制度の運営方法には違いがあります。
そのため、単純に「どちらが良い」と比較することは難しいと言えます。
日本には高齢者医療を支える仕組みがある
日本では75歳以上を対象とした「後期高齢者医療制度」があります。
この制度は、高齢者本人だけでなく、
・税金
・現役世代からの支援金
・高齢者本人の保険料
によって支えられています。
つまり、私たちが毎月支払っている健康保険料の一部も、高齢者医療を支えるために使われています。
高齢化が進む日本では、この仕組みが社会全体を支える重要な役割を果たしています。
40歳からは介護保険料も負担する
日本では40歳になると介護保険料の支払いも始まります。
健康保険料だけでも負担を感じているところへ介護保険料も加わるため、給与明細を見て驚く人も少なくありません。
私も40歳を過ぎてから、
「また新しい保険料が増えた」
と感じたことを覚えています。
介護保険は、高齢になった時や介護が必要になった時に支え合うための大切な制度ですが、現役世代にとっては毎月の負担がさらに増える要因にもなっています。
日本は医療費が高くても安心できる制度がある
健康保険料だけを見ると、日本は決して安い国ではありません。
しかし、日本には高額療養費制度があります。
入院や手術などで医療費が高額になった場合でも、一定額を超えた分は制度によって負担が軽減されます。
また、病院では健康保険を利用することで、一般的には医療費の自己負担が一定割合に抑えられています。
普段は保険料が高く感じても、大きな病気になった時には、この制度のありがたさを実感する人も多いでしょう。
韓国で暮らして感じた医療制度との違い
韓国は病院の数が多く、受診までのスピードが早いと感じる場面があります。
専門病院も多く、検査や診察までが比較的スムーズに進む印象があります。
一方で、診療内容によっては自己負担が大きくなることもあり、公的保険だけでなく民間保険を利用している人も少なくありません。
日本は診療や検査を慎重に進める印象がありますが、大きな病気になった時の医療費負担を抑える制度が充実していると感じています。
どちらにも長所があり、それぞれの国の社会や医療制度に合わせた仕組みになっているのだと思います。
よくある質問
Q. 日本の健康保険料はなぜ高いのですか?
高齢化の進行や医療費の増加などにより、現役世代が負担する社会保険料が大きくなりやすいためです。
Q. 韓国にも健康保険制度はありますか?
あります。日本と同じように国民が加入する公的健康保険制度があります。
Q. 日本では40歳になると何が変わりますか?
40歳になると介護保険料の支払いが始まります。
Q. 保険料が高くてもメリットはありますか?
高額療養費制度などにより、大きな病気や入院をした際の医療費負担を軽減できるというメリットがあります。
まとめ
日本で生活を始めた頃、私は健康保険料の金額を見て「高い」と感じました。
しかし、制度について調べるうちに、その背景には高齢化や医療制度を社会全体で支える仕組みがあることを知りました。
韓国と日本はどちらも公的健康保険制度を採用していますが、高齢化の進み方や制度の運営方法には違いがあります。
毎月の保険料だけを見ると負担を感じることもありますが、病気や入院など、万が一の時に安心して治療を受けられる環境が整えられていることも、日本の健康保険制度の大きな特徴だと感じています。
日本で暮らす外国人や、これから日本で働く予定の方にとって、この制度を知っておくことは家計管理や将来設計にも役立つはずです。
参考資料
・厚生労働省
・全国健康保険協会(協会けんぽ)
・東京都後期高齢者医療広域連合
・OECD Health Statistics
